ネックレスの糸切れ、宝石の亀裂…!大切なジュエリーのケアは?|ジュエリーのプロが教えるいざという時の基礎知識
『Precious』6月号では、「いまこそ、『あなたを語る』ジュエリーに出合う!」と題して、人生のパートナーとなりえる最愛ジュエリーを大特集しています。今回は「ジュエリー22の基礎知識」から[ケア編]をピックアップ。知っているようで知らない用語から最新キーワードまで、ジュエリー賢者に徹底取材しました。
あなたはジュエリーの知識にどこまで自信がありますか?
知っているつもりの用語から最新キーワードまで、ジュエリー賢者に根掘り葉掘り徹底取材。
もっともっとジュエリーを好きになれる“知識の泉”へ、あなたを誘います。
ジュエリーのケアで最も気をつけるべきは?
高温多湿、直射日光、乾燥。亀裂が入ったり、退色することも。
「石によって特性がありますが、基本的に高温多湿、直射日光、乾燥は避けましょう。熱や乾燥に特に弱いのが多孔質のオパール。水分を多く含んでいるので、熱が加えられたり乾燥したりすると亀裂が生じ、割れの原因になることも。アメシストやシトリンも直射日光に当たると退色しやすい石です」(諏訪貿易株式会社会長・諏訪恭一さん)。
また、超音波洗浄は、宝石の種類によってはダメージがあることも。特にエメラルドなどにはNG。基本的には、使用後は毎回柔らかい専用のクロスで汗や汚れを優しく拭くことが大切です。
\耳よりコラム/
純金のデザイン性がますます進化!
純金(K24)は硬度が低く変型しやすいため、純金ジュエリーは加工が難しいとされ、デザインの幅が狭いのが定説でしたが、ジュエラー各社の企業努力の結果、そのデザイン性がぐっと進化。
「昨年以降、資産の意味でも純金の注目が上がっていることもあり、それと比例してジュエリーとしての注目度もアップしています。K18やK10と比べても遜色のない、手の込んだ彫金ジュエリーも登場しています」(田中貴金属ジュエリー株式会社 代表取締役社長執行役員・田中和和さん)
左から/繊細な透かし細工の純金(K24)リング。丁寧なミル打ちが施されたクラシカルなデザインが非常に美しい。リング¥230,000[YG]・K18イエローゴールド素材のリング。波のような柔らかな曲線が印象的。リング¥110,000[YG](ギンザタナカ)
パールネックレスに定期的に必要なケアは?
ゆるんでくる前に、信頼できる専門店で糸替えを!
「パールとパールの間に隙間が空いてくる前に、糸替えが必要です。糸がゆるむと見た目も悪くなりますし、突然糸が切れてしまうことも。1~2年ごとに、定期的なお手入れの一環として、購入店など信頼できる専門店で糸替えをお願いしましょう。また、パールは、硬度が高いものと触れると傷が付きやすいので、仕切りのあるジュエリーボックスなどで保管するようにしましょう」
「ミキモト」では、「ミキモト」製のパールネックレスの糸替えは無料(デザイン等により有料の場合もあり)。真珠のクリーニングや長さの調節も可。